変わるモノ変わらないモノ

4月も下旬に差し掛かってきましたが、皆様お変わりございませんか。


先月、3本ものコラムを書いた反動なのか、 笑・・・

今月初の投稿となりますが、よろしかったらお付き合い願います。


前回のコラム、「給料が増えない建設業」のタイトルに纏わる内容を少しだけ記しましたが、やはり、、、

反響といってよいのか興味を引いたというべきなのか、アクセス数はそれ以前のコラムと比較すると明らかに増えました。


業界、業種問わずの大前提として、

働く者全てが「働いているだけで、出勤しているだけで、給与または収入が増える」

、などという甘い話でも楽な話でもございません。


私自身、学校卒業後に社会に出て、会社に属し、会社員としても十数年働いてきましたし、

経営者としても二十年超のキャリアになりますが、

普通に日々の仕事をこなしたり、与えられた業務をこなしているだけで、

収入が増えたこともないですし、給料が上がるとか賞与をいただいたこともありません。


現在は、働き方も変わってきました。

良し悪しは別として、一つの組織や会社に属し続ける時代では無くなり、流動性や多角的な知見等、能力を持っている若しくは能力を伸ばしてくれる会社に属していれば、

収入が増えるだけでなく、自身の可能性も拡がっていくという時代になりました。


かくいう私自身も、メディアの番組制作の仕事から始まり、アパレルという業種に移り、

併せて30年以上のキャリアを積み増し、

今では、建設業というそれまでとは全く関連も繋がりもない業種業界にて会社を経営する立場になっております。


沢山というよりは様々なタイプの経営者、役員、社員、バイトやパートさん等々にお会いしてきましたが、

稼げる人、お金を得ている人、収入を増やす可能性が高い人には幾つかの共通点があることに気付かされます。


遅刻や早退をしない、とか、欠勤しない、これらは書くまでもない大前提です。

頼まれたことをやる、とか、言われたことをやる、という事も必要最低限の事で、これらはこなして当たり前、やって当たり前の事象です。


要は、プラスαをどのように得るかでしょう。


少し戻りますが、昨今は会社の退職代行を利用する社会人が増えているようです。

また、短期間、つまりは3カ月未満や半年、一年等の短いスパンで辞める人も多くなっていると肌感覚で感じます。


一概に否定もしませんし、人それぞれの価値観ですから、私自身は時代が世の中がこう変化してきているのだと判断してます。


しかし、社員としての経験も、経営者としてのキャリアも、このどちらも経てきた私の考え方と経験値から記すと、

短いスパンで退職をする方や幾つもの会社を渡り歩くというよりは転々とするような方というのは、

ご自分の物差しでのみ判断されていたり、ご自身の良し悪しの基準のみで考えたり決断をなされる、というような傾向に分析できるかと思います。


これでは、組織の中においては評価はされないんです。

つまりは、収入も給料も増えない、ということになろうかと思います。

あくまでも、確率論的なアプローチです。


収入を増やす人、お給料を確実に上げる人、

これらに共通しているのは、上に記した最低限且つ大前提のことはクリアしつつ、

プラスαとして、人の上に立つことが出来るとかチームをまとめる力があるとか、

もっと大切な事柄というのは、会社の利益増に貢献するとか、仲間や人材を増やすことに尽力し、という結果を出す。

というように、明らかに会社に数値としての実績貢献をした人達がお給料を増やしたり賞与を得たりしていると思います。


短い期間で辞める癖がついている人は何処に行こうが同じでしょうし、

会社や他人のせいにして自分の物差しのみで物事を判断するような方々も、

結局のところは何処からも誰からも評価されない、ということに気付くべきではないでしょうか・・・


能力だけで出世も多収入も高年収も得られませんが、

能力やセンスは人並みまたは無いかもしれない、

というご自身の判断であっても組織に属することで非凡な人となり、能力を発揮できる事もあるんです。


適材適所よりも、1プラス1が2でなく、3にも5にも変化すること、

これらが組織のなせる業でもあるし不思議なところでもあります。


ご自身の評価はあくまでも周りや仲間が決める事、という当たり前と

評価を得るには最低でも複数年は必要が当たり前、という事ではないでしょうか。


これは時代や世の中が変化しても変わらない、と私は思います。


最後に一つ記します。

カバー写真は今年も見事に咲き誇ってくれた いわき市の我が家近くの一本桜です。

変わらないモノは季節の移り変わりや世の中の変化があっても、変わらずに存在してくれますね。


感謝いたします、当たり前の景色に。


株式会社 大栄機工